賃貸や建売物件の洗面所は狭く、収納スペースがそう広くないにも関わらず、「洗濯機の上には棚がない」ということがよくあります。
そのような方向けに、洗濯機上の棚が売られていますが、「スペースを十分活用できない」「もっとおしゃれにしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
まさに我が家がそのような家で、棚をDIYしたんです。
そこで今回は、ディアウォールという商品を使って、簡単、おしゃれに可動式の棚を作る方法を紹介します。
DIYが苦手という方も、このブログのとおりに作れば、きれいに作ることができますので、
ぜひ最後まで読んでくださいね。
我が家の洗濯機スペース

まずは、我が家の洗濯機周りがどのようになっているかを紹介します。

洗濯機の左側に洗面台と浴室があり、

洗濯機の上部には何もなく、壁には窓があります。

そして、洗濯機の向かいに収納スペース。
洗濯機の右側に見えるのはキッチンにつながるスライドドアです。
ちなみに洗面所の床には、床下収納があります。
ある程度、収納スペースはあるものの、「洗濯かごなどを置く棚が欲しい」ということで、
棚をDIYすることにしました。
窓を塞いで暗くなるのも嫌だし、窓の上には換気扇があるので、棚を壁に打ち付けることもできません。
そこで行き着いたのが、ディアウォールを使った棚でした。
何を置きたいのか
棚を作る上で大切なことは、何を置くかということですよね。
置く物によって棚の段数、高さを変える必要があるからです。
でも、置くものを決めるというのは難しいですよね。年数が経つにつれて家族構成が変われば置くものも変わります。
「せっかく思い通りに作ったのに高さが合わない」となると、DIYの苦労が・・・。
そんな事にならないよう、今回は可動式の棚を作っていきますので、どうぞご安心下さい。
ディアウォールとは
ディアウォールとは、
室内に柱を作れるアイテム。
工具も脚立もいらないから誰でも簡単に施工ができます。
さらに、壁や天井に穴をあけないので賃貸でも安心。
建築資材のプロが作ったディアウォールだから
本格的なDIYが楽しめます。
引用元:若井ホールディングス株式会社 ディアウォール公式ページhttps://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/
2×4(ツーバイフォー)という木材の上下にこのディアウォールを取り付けるだけで簡単に柱を作ることができます。
今では、その便利さにより似たような商品も増えてきました。
設計

設計は写真のとおりです。
柱を2本立てて、そこに棚受け金具を取り付け、棚受け、棚板を乗せるというもの。
シンプルですよね。
大事なのは2×4(ツーバイフォー)材の長さと板の大きさ。
天井が2,500mmなので2×4(ツーバイフォー)材の長さは2,460mm、
横幅が760mmなので、棚板の長さは少し余裕を持って755mmとし、棚受け金具対応の板の幅が300mmですので、棚板の幅は300mmとなるようにしました。
ここで、床面から天井までの距離を測る方法をご紹介します。
床面から天井までの距離を測る場合、天井まで手が届きませんよね。

そのような場合にどうやって測るかというと、写真のようにメジャーを使います。
メジャーの先端を床に当てたら思いっきりメジャーを伸ばして、
天井に折れ曲がった部分を当てます。
そうすることで、手が届かない天井までの高さを測定することができますよ。
また、レーザー距離計を使うとより簡単かつ正確に測れます。
必要な材料、と工具類
必要なものは下記のとおりです。
【材料】
- 2×4材(天井高さー40mm)2本
- ディアウォール2セット
- 棚受け支柱2本(90cmのもの)
- 棚受け金具6個(対応板幅が30cmのもの)
- 棚板3枚分(奥行30cm、長さは設置スペースー5mm)
- 塗料(ワトコオイル) 布(塗料塗布用) ※ 必要あれば
【その他準備する工具等】
- メジャー
- 木づちまたはゴムハンマーもしくは金づちと当て木
- 電動ドライバー
- さしがねまたは定規
- えんぴつ
- 紙やすり
- 刷毛 ※塗装時
- ウエス(いらない布) ※塗装時
2×4材(天井高さー40mm)2本
2×4(ツーバイフォー)材とは、38mm×89mm×(長さ)の木材です。
安価でメジャーな木材であるため、このあと紹介するディアウォールなど、DIYを手軽にできるような商品が多くあります。
今回は、この2×4(ツーバイフォー)材を棚の柱として、使用します。
柱を2本立てますので、2本購入しましょう。
長さは天井と床面にディアウォールを取り付けますので、天井の高さから40mmを引いた長さにします。ディアウォールの説明書には天井の高さから45mm引いた長さとの記載がありますが、40mmのほうがフィットしますので、おすすめです。
また、ホームセンターなどで購入する場合は、できるだけ反りが少ない木材を選ぶことをおすすめします。そして、ホームセンターでは1カットを20円〜50円でしてくれるので、自宅での作業を楽にしたい方はホームセンターでカットまでお願いするのが良いでしょう。
ディアウォール2セット
若井産業 WAKAI ツーバイフォー材専用壁面突っ張りシステム ディアウォール ダークブラウン
こちらがディアウォールという商品です。
柱が2本ですので、2セット購入します。
使い方は作成手順で説明しますね。
棚受け支柱(レール)【ハイロジック ファンシー支柱90cm黒 FS-90B】
こちらの支柱を柱に固定し、溝に合わせて棚受け金具を取り付けることで、任意の位置に棚を取り付けることができます。
我が家の場合は、洗濯機上に3段の棚を取り付けるため、90cmのものを使用しました。
棚受け金具6本【ハイロジック ファンシー棚受300ミリ黒 FT-30B】
こちらを棚受け支柱に取り付けて、棚板を乗せます。
こちらは板幅が300mmのものです。個人的にはこれくらいのサイズがあれば十分かと思います。
棚板1枚につき2本必要ですので、6本購入しましょう。
棚板
川島材木店杉三分板1820x90x9mm10枚1セット 事業者用送料
棚板は30cm幅のものであれば何でも良いのですが、我が家の場合は予算を抑えるために10cm幅の杉板を3枚並べることにしました。
写真のものは9cmのものですので、購入は別途ホームセンター等で購入してください。
長さについては、設計で説明したとおり、設置スペースより少し短めにすると失敗がなく、良いと思います。
我が家の場合は設置スペースー5mmで準備しました。
塗料(ワトコオイル)
湿気の多い洗面所ですので、カビ対策に塗料を塗ることをおすすめします。
簡単にきれいに塗れて、色合いが良いので、我が家ではワトコオイルを使用しました。
塗装しないという方は必要ありません。
その他準備する工具等
材料のほか、下記の工具等の準備ができたら早速作っていきましょう♪
- メジャー
- 木づちまたはゴムハンマーもしくは金づちと当て木
- 電動ドライバー
- さしがねまたは定規
- えんぴつ
- 紙やすり(240番程度)
- 刷毛 ※塗装時
- ウエス(いらない布) ※塗装時
作成手順
やすりがけ・塗装
【準備品】
- 2×4材
- 棚板
- 紙やすり
- ワトコオイル
- 刷毛
- ウエス
まずは、2×4材と棚板に塗装をしていきます。塗装しない場合は飛ばして下さい。
見た目を良くするためにも塗装はしなくても、やすりがけはおすすめします。
やすりがけの基本は、まずは荒い目のものからかけて、徐々に細い目のものにしていきます。
我が家の場合は、塗装ムラをなくすために塗装前のみ、やすりをかけました。
きれいに仕上げたい場合は、添付のページのようにやすりをかけた後にも細かい目のやすりをかけると良いです。
やすり、塗装の方法はワトコオイルの公式HPを御覧ください。
ワトコオイル公式HP:基本の塗り方
刷毛を使用せずに、そのままウエスで塗っても問題ありませんよ。

また、最近は、ツーバイフォー材にあらかじめ塗装されたものも販売されていますので、そちらを購入しても良いかと思います。
棚受け支柱の取り付け
【準備品】
- やすり、塗装が終わった2×4材
- さしがねまたは定規
- 鉛筆
- 棚受け支柱
- 電動ドライバー
棚受け支柱は、我が家の場合、洗濯機の上4cmのところから上に取り付け、長さは90cmのものを使用しました。
まず、場所を決めて墨付けを行います。
墨付けする際の注意点として、天井側から測るのではなく、床側から測りましょう。
理由としては、天井側から測ってしまうと、柱を取り付ける際に左右で長さに誤差があった場合に、左右で高さがずれてしまうことがあるからです。
ディアウォールは天井側のみバネが入っており、床にはバネが入っていません。床面から測れば、床面が傾いていない限り、高さが狂うことがないのです。
墨付けが完了したら棚受け支柱を固定します。
しっかりと固定し、ずれないように気をつけましょう。

電動ドライバーがあるととても便利です。なくても通常のドライバーで取り付けはできますが、今後もきっと役に立つのと思いますので、購入しておくと良いと思います。
以前の記事で、初心者向けのおすすめ工具を紹介しておりますので、工具がない方は、どうぞそちらもご覧ください。
柱をディアウォールを使って固定
【準備品】
- 棚受け支柱を取り付けた2×4材
- ディアウォール
棚受け支柱の取り付けができたら柱を取り付けていきましょう。

ディアウォールには天井側と床側で2種類ありますので、取り付ける際は注意してください。
バネがついている方を木材の天井側に取り付けます。
先に天井側を取り付けたい場所に入れ、少し持ち上げながら床側を徐々に押し込み取り付けます。
一度取り付けてみて、固定がゆるいと感じたら付属のスペーサーを使用しましょう。
棚受け金具の取り付け
【準備品】
- 棚受け金具
- 木づちまたはゴムハンマーもしくは金づちと当て木
収納したいものに合わせて高さを決めたら、柱を取り付けたら棚受け金具を取り付けます。

手だけでは、金具が奥まで差し込めませんので、何かしらのハンマーを使用します。
棚受け金具の根元を叩いて押し込みます。
金づちを使用する場合は、金具を傷つけないよう、当て木(いらない木材等)を当ててから叩くようにしましょうね。
棚板を載せて完成

ここまで来るとあとは、棚板を乗せるだけです。

我が家の場合は、一番手前の棚板がずれた場合、横に滑り落ちてしまう危険がありましたので、自宅に余っていた短いビスをを取り付け、落ちないようにしました。
一枚の棚板を乗せればこのような問題はないかと思います。
完成
ということで、完成です。

今回紹介したもののほか、カインズで購入したメッシュのカゴと、雑巾等が干せるようにステンレスパイプも棚板に固定しました。
ブログを御覧の皆さんも、お好み、用途に合わせてアレンジしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
実は今回のDIYは、約4年半程前に作成したものですが、今でも全く問題なく、使用していますよ。
簡単、おしゃれに、賃貸でも簡単に作ることができますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また次のブログでお会いしましょう!
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